●あなたのお名前を教えて下さい(HNでも結構です)。
水森弐参です。みずもりにさん。兄さんって呼んでくれていいんだぜ。
●執筆歴は何年?
このバトンを回してくれたコウジさんと同じくらいじゃなかろうか……学生時代、授業時間は内職時間でした。ノートの下に置いたルーズリーフに、テスト用紙の隙間に、頭に浮かぶままに書き付けてた。あれを執筆と呼ぶなら、大体十数年です。
●最初に書いた小説は、どんな話でした?
かろうじて小説と呼べる形まで持っていったのは、まあ恋愛ものでしたね。ちょっとファンタジー入った悲恋ものでした。
●好き、または得意な小説のジャンルは何ですか?(ファンタジーや推理小説など)
これは書く側として、なのかな。だとしたら御伽噺が好きです。普通の現代ものでもすぐにファンタジー要素入れちゃう。がちがちのファンタジーになると逆に全くと言っていいほど書かないんですけどね。ローファンタジーって言っちゃっていいでしょうか、日常にありそうでなさそうな曖昧なラインの空想をよく書く。
●NL・BL・GL、どれが一番好きですか?
おー、なんか凄い質問来たなあ。自分は専らNLです。それしか書いたことない。
……いや、ちょっと嘘だな。書いたことあるわ、BL。結構とんでもないやつを。なっつかしいねー。もう今はあんなの書けません。
でも、同性愛の話を書くことに対して興味はある。重めで暗めなやつ。となるとBLになるのかなあ。GLはお花咲いてるイメージと言うか、あまり底が暗くない気がするんだな。
●小説を書く際によく使う人称は?
んー、かなりまちまちですねえ。書きやすいのは一人称、手応えを感じるのは三人称、って感じですか。
私でも俺でも僕でも使いますが、あたしとかおいらとかくだけたのはほとんど使いません。使うとしても台詞文限定。
●小説を書く際にプロットは立てますか?
脳内になら。形にはしません、すると書き上げる前に飽きちゃう。起承転結の流れと、キャラクターの性格付けくらいは考えます。あとは書くに任せる。
●オリジナルキャラクターがいれば、その人の詳細プロフを教えて下さい(差し支えなければで結構です)。
お、誰にしよう。やっぱりある程度連載されたキャラクターを期待されますよ、ね? そうなると一人しかいないんだよなあ。
スタンリー・フェニックス/Stanley Phoenix
髪は焦茶、目も焦茶、軽めの無精ひげ、背は高いが体格も良いのでがっしりしたシルエット。32歳。
……あれ、終わっちゃった。そもそも詳細なプロフィールってものを決めて書く人間じゃないんですよ。はははん。
●小説を雑誌等に投稿したことはありますか?
恥ずかしながら数度。箸にも棒にもかかりませんでしたが。そろそろまた挑戦したい。
●携帯・PCに入力しますか? それとも紙に書きますか?
最近紙に書いてないなあ……携帯で粗筋決めて、パソコンで清書っていうのが最近のパターンです。
●大人な文章、書いたりします?
……どういう意味で? むやみやたらと頭固そうな文章ならうっかり書きます。アダルトな文章なら、大いに書きたいです。むしろ一辺ガチンコの官能小説に挑戦してみたい。
●主人公のタイプはやんちゃ派? それともクール派?
その二択ならクール。あとは純朴とか。素直な奴が多い気がする。
●逆にヒロインのタイプは元気っ娘派? それともおとなしい、またはお姉さん系?
んんん、おとなしい、かな。天然だったりお嬢様だったり、ぽわっとした子を書きがち。
男女問わず、うちの登場人物にはあまり覇気がないです。賑やかしなんていやしない。
●凸凹コンビって好きだったりします?
便利ですよね、正直言っちゃうと。書く側としてはメリハリつけやすくて重宝する。自分はあまりはっきり凸凹なコンビは書きませんが。
もちろん、読み手としても大好きです。補い合う関係はしっくりくる。1+1は2以上になるってな。
●脇キャラにするならどんなキャラが良いですか?
主人公を食っちゃうようなおいしいポジションと魅力。多少の無茶も許されるので、主人公書くのより脇を書いてる時の方が楽しいことが多々。
●文章中に記号や絵文字を使ったり…します?
!とか?くらいしか使いません。
●基本的に貴方の文章は長い? 短い?
短え。長いの書けないんだよー書いてみたいけど飽きるんだよー。
●小説のネタはどんなときに浮かびますか?
特には……俗に言う「降りてくる」ってやつだったり、御題とか軸になるものがある時は浮かぶのを待つと言うより引っ張り上げる感じ。浮かんだ瞬間に使える形になってることはほとんどないです。そこから考えて組み立てないと話にならない。
●貴方にとって、小説とは何ですか?
んー、フィクション。嘘であることに魅力のあるもの。
●『足元』をお題にして500字以内でssを作って下さい。
ああ、今日はなんて日だろう。さっきまでの夕立のせいで西日の照り返しが酷い。ここ数日飯にありつけてないからだは濡れたぼろ雑巾のように重い。ようやく見つけた日陰さえ、先客がいて見過ごすだけだ。
こんな俺でも、生まれた時は、きっと祝福もされたんだろう。けど、今は世界に拒まれている気がしてならない。足元のアスファルトは湿った熱気を立ち上げて、伏せることさえ許してはくれない。祝福してくれた人の顔も思い出せない。最後に誰かと言葉を交わしたのはいつだったろうか。それは祈りだったろうか、呪いだったろうか。
もう目の前すらかすんで見えたその時、俺を救い上げる手があった。違う、掬い上げる、だ。正しいのはどっちだ?
救世主。そんな言葉が浮かんだ。そんな存在、今まで信じたこともないのに。それでも、信じるに値するだけのぬくもりがそこにはあった。この手は、俺の世界を救ってくれるかもしれない。信じてみよう、もう一度だけ。俺を求めてくれる誰かがいる、このくそったれな世界を。
「ママ! この犬、うちで飼ってもいい?」
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500字も必要なかったみたいです。